物質の分離・精製

実験

皆さんどうもこんにちは、化学大好きぐっちです。

今回は物質の分離や精製を行う方法やそれに関する注意事項を学んでいきましょう。

キーワード

蒸留、ろ過、再結晶、昇華法、抽出、クロマトグラフィー

蒸留

蒸留とは

  • 沸点の違いを利用して液体と液体を分離
  • 複数の液体の混合物から各成分を分離することを分留という

注意事項

  • 温度計の球部分は枝付きフラスコの分岐している部分にする
    • 蒸留されているときの温度を知りたいため
  • 冷却水を流すときは下から上へと流す
    • 重力に逆らいながら流すことで水がゆっくり移動し、効率的に冷却できる
  • 密閉しない
    • 加熱したり冷却することで体積が変化するため(ガラス器具が割れる)
  • アダプターが溶液に浸かっている場合は加熱を止める前に溶液から抜いておく
    • 逆流を防ぐ

ろ過

ろ過とは

  • 液体と固体を分離する方法
  • ガラス漏斗にろ紙をセットして、試料を流し込む
    • ろ紙の折り方

注意事項

  • ろ紙は漏斗に密着させるために少量の蒸留水で濡らしておく
  • 試料はガラス棒を伝わらせて飛び跳ねないようにする
  • 漏斗の先は長い方をビーカーにくっつける
    • ろ過後の試料をビーカーの壁面を伝わらせることによって飛び跳ねを防止する

再結晶

再結晶とは

  • 物質の溶解度の違いによって固体と固体を分離する方法

手順

  1. 高温の蒸留水に固体を溶解させる
  2. 徐々に冷却して溶解度の低い個体を析出させる
  3. ろ過を行い純粋な結晶を得る

注意事項

  • 温度によって溶解度が変わらないものの単離には向いていない
  • 溶解度曲線が似ている2つのものの分離には向いていない

昇華法

昇華法とは

  • 昇華性のものを持つ物質を分離する方法

手順

  1. 昇華性のある固体とない固体の混合物をビーカーに入れる
  2. その上に冷水を入れた丸底フラスコを乗せる
  3. ビーカーをガスバーナーなどで加熱し、昇華性のある固体を気体にする
  4. 丸底フラスコ内に入っている冷水によって気体が冷やされ固体に戻る

ポイント

  • 固体から気体、気体から固体へと直接変化することによる分離の方法
    • 気体の密度は小さいことが多いため、固体と分離可能

抽出

抽出とは

  • 試料の溶媒に対する溶けやすさの違いを利用して分離
  • 分離したい試料のみを溶解する溶媒を利用

注意事項

  • 試料を入れた後にふたを閉める時は空気孔と溝をずらしておく
    • 振り混ぜたときにこぼれないように
  • ある程度振り混ぜたら活栓(下の口)を上向きにして開け大気圧と内圧を等しくする
    • 試料が溶解すると体積(圧力)が変化する
    • 内圧が大きくなりすぎるとガラス器具が割れる

クロマトグラフィー

クロマトグラフィーとは

  • 吸着の違いや溶解しやすさの違いを利用して混合した試料を分離して性質を調べる

参考:研究ネットhttps://www.wdb.com/kenq/illust

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